子猫を迎えたら

子猫のお迎え初日の過ごし方|ご飯・トイレ・夜鳴きなどよくある心配事も解説

🐾にゃんしるべ にようこそ。
猫舎【まんちroom Dearest】子猫ブリーダー善家薫です。
普段は猫舎でたくさんの猫たちと過ごし、お世話や健康管理をしています。


猫ちゃんをお家に迎えた初日は、「早く仲良くなりたい」「たくさん触ってあげたい」と思う方も多いのではないでしょうか。

でも、子猫にとってお迎えの日は、それまで暮らしていた場所や一緒にいた猫たちから離れ、知らない場所へ移動する大きな環境の変化です。

「ご飯を食べてくれない」「トイレをしない」「ケージから出てこない」「夜になると鳴く」など、普段とは違う様子が見られることも珍しくありません。

私も長年、子猫たちを新しいご家族へお引き渡しする中で、お迎え当日から翌日にかけて、このようなご相談を何度も受けてきました。

この記事では、子猫を迎えた初日の過ごし方から、ご飯・お水・トイレ・夜鳴き・ケージから出すタイミングまで、実際のお引き渡し後によくあるケースも踏まえながら、初めての方にも分かりやすくご紹介します。

初めてのお迎えで不安な方も、子猫の様子を一つずつ確認しながら、焦らず初日を過ごしていきましょう。

子猫を迎えた初日はどう過ごす?まずは静かに見守ろう

子猫をお家に迎えた初日は、できるだけ静かな環境で、新しいお家の雰囲気に少しずつ慣れてもらうことを大切にしましょう。

新しいお家に着いた子猫は、知らない場所やにおい、人の声など、たくさんの変化を一度に経験しています。見た目には落ち着いているように見えても、緊張していることがあります。

「早くお部屋を見せてあげたい」「抱っこして安心させてあげたい」と思うかもしれませんが、最初からたくさん構う必要はありません。

まずはケージの中で周囲の様子を確認しながら、子猫自身が落ち着くのを待ってあげましょう。

ご家族は普段どおりに過ごしながら、ときどき優しく声をかける程度で大丈夫です。子猫が自分から近づいてきたり、ケージの中でくつろいだりするようになれば、少しずつ緊張がほぐれてきているサインです。

到着したら、まずケージで休ませる

お家に到着したら、まずは用意しておいたケージの中でゆっくり休ませてあげましょう。

キャリーから無理に抱き上げて出すのではなく、キャリーをケージの入口に近づけて扉を開けるなど、できるだけ子猫が自分のタイミングで出られるようにしてあげると安心です。

ケージに入ったあと、隅で固まったり、トイレの中に入ったまま出てこなかったりする子もいます。新しい環境に来たばかりの子猫にはよく見られる様子です。

「出てこないから心配」と何度も覗き込んだり、抱き上げて外へ出したりせず、まずは静かに見守ってあげてください。

少しずつ周囲を見渡したり、体勢を変えたり、毛づくろいを始めたりするようになれば、新しい環境を確認しながら少しずつ落ち着いてきている様子と考えられます。

お迎え直後はご飯をすぐに食べないこともある

お迎えしたばかりの子猫が、すぐにご飯を食べなかったり、お水を飲まなかったりしても、すぐに「体調が悪いのでは?」と慌てる必要はありません。

知らない場所へ移動した緊張から、普段より食欲が落ちる子もいます。まずは、お迎え前まで食べていたものと同じフードを用意して、静かに様子を見てあげましょう。

人が見ている前では食べず、部屋が静かになったときや夜中にこっそり食べたり、お水を飲んだりする子もいます。

「食べないから」と次々に違うフードやおやつを出してしまうと、お腹の調子を崩す原因になることもあります。まずは慣れているご飯を置いて、子猫が落ち着いて食べられる時間を作ってあげましょう。

また、「食べているところを見ていない=まったく食べていない」とは限りません。最初に入れたご飯の量やお水の量を確認しておくと、あとからどのくらい口にしたのか分かりやすくなります。

どのくらい食べなかったら動物病院に相談する?

お迎え直後は緊張から食事量が減ることがありますが、子猫は成猫に比べて体が小さいため、長時間まったく食べない状態をそのままにしておくのはおすすめできません。

特に月齢の低い子猫は、食べていない時間だけで判断するのではなく、元気があるか、お水を飲めているか、嘔吐や下痢をしていないかなども一緒に確認することが大切です。

ぐったりしている、何度も吐く、下痢が続く、呼吸が苦しそうなど、明らかに普段と違う様子がある場合は、時間を待たずに動物病院へ相談してください。

また、元気そうに見えても、ほとんど何も口にしない状態が続いて心配な場合は、「もう少し待って大丈夫」と自己判断せず、お迎えしたブリーダーや動物病院へ相談すると安心です。

相談するときは、「最後に食べた時間」「食べた量」「お水を飲んでいるか」「オシッコやウンチが出ているか」「元気や動きに変化がないか」を伝えると、状況を判断してもらいやすくなります。

子猫がお迎え初日にトイレをしないときは?

お迎えした初日にトイレをしないと、「オシッコが出ていないけれど大丈夫?」「ウンチをしていないけれど大丈夫?」と心配になる方も多いと思います。

新しい環境に来たばかりの子猫は、緊張からしばらく排泄を我慢することがあります。到着してすぐにトイレをしなくても、まずは慌てずに様子を見てあげましょう。

ただし、何度もトイレに入ってオシッコをしようとしているのに出ない、または数滴しか出ない、痛そうに鳴くなどの様子がある場合は、単なる緊張とは考えず、すぐに動物病院へ相談してください。

また、子猫のオシッコは一回の量が少ないため、実際にはしていても飼い主さんが気づいていないことがあります。特にオシッコが下のシートに落ちるタイプのトイレでは、上から見ただけでは分からないこともあります。

オシッコが出ているか確認する

子猫のオシッコは一回の量が少ないため、トイレを確認しただけでは気づかないことがあります。

特に、オシッコが猫砂を通って下のシートに落ちるタイプのトイレを使っている場合は、砂を見ても濡れていないため、「まだオシッコをしていない」と思ってしまうことがあります。

その場合は、トイレの下に敷いてあるシートを一度確認してみてください。表面から分かりにくい場合は、シートを裏返して、色が変わっている部分や濡れた跡がないか確認すると、少量のオシッコにも気づきやすくなります。

固まる猫砂を使っている場合も、小さな子猫では固まりがとても小さいことがあります。トイレ全体を軽く斜めにして砂を移動させて確認してみましょう。

また、ケージの中の寝床や毛布など、トイレ以外の場所でしてしまっていないかも確認しておくと安心です。

ウンチが出ないときは?

お迎え初日にウンチが出ないと、「便秘ではないか」と心配になるかもしれません。ですが、新しい環境に来た緊張や、移動前後に食べた量が少なかったことなどによって、いつものウンチのタイミングがずれることがあります。

まずは、普段どのくらいの間隔でウンチをしていたのか、お迎えしたブリーダーやお迎え元に確認できる場合は聞いてみると安心です。

また、トイレだけでなく、ケージの中の寝床や毛布など、別の場所でしていないかも確認してみましょう。

元気や食欲があり、お水も飲めていて、苦しそうに何度も力む様子がなければ、慌てずに様子を見ることもあります。ただし、何度も力んでもウンチが出ない、吐く、お腹が張って苦しそう、元気や食欲が落ちているなど、いつもと違う様子がある場合は、早めに動物病院へ相談してください。

子猫は体調が変化しやすいため、「もう少し待っても大丈夫かな」と判断に迷う場合も、ブリーダーや動物病院へ相談すると安心です。

子猫がお迎え初日に夜鳴きするときは?

お迎えした日の夜、子猫が何度も鳴くと、「寂しいのかな?」「そばにいてあげた方がいいのかな?」と心配になると思います。

ですが、夜に鳴く理由は寂しさだけではありません。知らない場所が気になったり、今まで一緒にいた猫や人がいなくなったことに戸惑ったり、ご家族がどこにいるのか確認するように鳴く子もいます。

ご飯やお水、トイレの様子を確認し、苦しそうに鳴く、ぐったりしているなど体調面で気になる様子がなければ、鳴くたびにケージから出したり、抱っこしたりする必要はありません。

優しく声をかけることで安心する子もいます。一方で、人が反応することでさらに鳴く子もいるため、その子の様子を見ながら対応してあげてください。

お迎えしたばかりの数日間は、子猫にとって「ここは安心して眠れる場所なんだ」と覚えていく時間でもあります。すぐに新しい生活に慣れさせようとせず、その子のペースを大切にしてあげましょう。

ケージから出してほしそうに鳴くときは?

お迎えして少しすると、ケージの扉の近くまで来たり、人の姿を見ると鳴いたりして、「外に出たいのかな?」と思うことがあります。

子猫自身がケージの外に興味を示しているのであれば、安全を確認したうえで、短い時間からお部屋を探検させてもよいでしょう。

ただし、鳴くたびにすぐケージから出す必要はありません。鳴いた直後に毎回ケージから出していると、『鳴くと出してもらえる』と覚え、外に出たいときに鳴くことが増える場合があります。

子猫がケージの中で少しずつ落ち着き、自分から外の様子を見たり、扉の近くまで来たりするようであれば、外に出たがっている様子も見ながら判断してあげましょう。

外に出す場合も、最初から長時間自由にするのではなく、短い時間から始めます。疲れた様子があればケージに戻し、安心できる場所でゆっくり休ませてあげましょう。

子猫が自分から外へ出て周囲を見たり、遊んだりするようになれば、新しいお家への興味が出てきたサインです。その子のペースに合わせて、少しずつ行動範囲を広げていきましょう。

こんな様子があるときは動物病院へ相談を

お迎え直後は、緊張からご飯を食べる量が減ったり、隠れて出てこなかったり、すぐにトイレをしなかったりすることがあります。

ただし、すべてを「新しい環境に慣れていないだけ」と考えてよいわけではありません。

ぐったりして元気がない、何度も吐く、下痢が続く、呼吸が苦しそうなど、明らかに気になる様子がある場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。また、何度もトイレに入ってオシッコをしようとしているのに出ない、または数滴しか出ない、苦しそうにしている場合は、様子を見ずにすぐに動物病院へ相談してください。

また、「いつもと何か違う気がする」というご家族の感覚も大切です。判断に迷う場合は、お迎えしたブリーダーや動物病院へ相談してください。

その際は、「いつから」「最後に食べた時間と量」「お水を飲めているか」「オシッコやウンチは出ているか」「嘔吐や下痢はないか」などを伝えられるようにしておくと、状況を説明しやすくなります。

できれば気になる様子をスマートフォンで動画に残しておくと、受診や相談の際に普段との違いを伝える助けになることもあります。

まとめ|お迎え初日は子猫のペースを大切に

子猫を迎えた初日は、ご飯を食べなかったり、トイレをしなかったり、ケージから出てこなかったり、夜に鳴いたりと、心配になることがたくさんあると思います。

ですが、新しいお家に来たばかりの子猫にとっては、見るものも、聞こえる音も、においも、すべてが初めてです。まずは安心して休める場所を用意し、子猫自身が新しい環境を確認する時間を作ってあげましょう。

大切なのは、「早く慣れてもらおう」と急ぐことではなく、その子の様子を見ながら少しずつ新しい生活に慣れてもらうことです。

飯やお水、トイレの様子、いつもと比べて元気があるかなどを確認しながら、気になる変化があれば早めにブリーダーや動物病院へ相談してください。

お迎え前のケージやトイレ、ご飯、寝床などの準備については、「子猫を迎える前に準備するものは?初心者向けお迎え準備完全ガイド」で詳しくご紹介しています。

お迎え前から環境を整えておくことで、子猫にとってもご家族にとっても、より安心して新しい生活をスタートしやすくなります。

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